秋の訪れとともに、昆虫愛好家の間で話題?(話題にはならないか)になるのが「ゴホンヅノカブト」。今回は、タイ・ドイモット産の個体を用いた産卵セットの様子を紹介します。
ゴホンヅノカブトとは?
ゴホンヅノカブト(Eupatorus gracilicornis)は、頭部に1本、胸部に4本の角を持つ美しいカブトムシ。竹林に生息し、竹の新芽から染み出す樹液を主食としています。そのため、竹が腐敗・熟成した土壌を好みます。
- 生息地:タイ、ラオス、ミャンマーなど東南アジア
- 成虫の活動時期:8月〜10月
- 寿命:成虫は約1〜3ヶ月と短命
- 性格:見た目に反して温厚で争いを好まない
産卵セットの工夫
今回使用したのは、タイ・ドイモット産の個体。産卵環境には以下の工夫を施しました:
- バンブーマット:竹由来の腐植土を再現した専用マット
- 完熟マット+ハスクチップ:完全に発酵したマットにヤシ殻チップを混ぜ、竹の繊維感を再現
このセットで、1週間で約16個の卵を確認できました。ゴホンヅノカブトは産卵数が少ない傾向があるため、これは非常に良好な結果です。
飼育のポイント
- 温度管理:20〜25℃が理想的
- エサ:昆虫ゼリーの食いつきが悪い場合はバナナが有効
- 幼虫飼育:完熟マットやキノコマットが適しており、幼虫期間は1〜2年と長め
秋に出回る理由
ゴホンヅノカブトは竹の新芽が出る秋に活動が活発になるため、秋の昆虫イベントやショップでよく見かける種です。寿命が短いため、飼育開始はタイミングが重要です。よく見かけるとは言っても、一般の方は昆虫ショップや昆虫イベントにはいきませんよね?ですから、「珍しいよね」くらいに思っておいてください。
まとめ:
ゴホンヅノカブトは、見た目の迫力と竹林に特化した生態が魅力のカブトムシ。秋の季節にぴったりな昆虫であり、産卵セットの工夫次第でしっかりと成果が出ます。飼育初心者にもおすすめできる一方で、温度管理やマット選びには細心の注意が必要です。
昆虫イベントや展示にも活用できる魅力的な種として、今後の展開にも期待が高まります。
来年はこれらのカブトムシもムシくじに出品しようかと思っています。
昆虫マニアの世界は実に多様で、好みやこだわりが人それぞれです。大きく分けると「カブトムシ派」と「クワガタ派」が存在し、両者は見た目や生態、飼育スタイルの違いから、それぞれに熱烈なファンがいます。さらに、両方を愛する“混合型”や、バッタ・カマキリ・チョウなど他の昆虫全般に興味を持つ“昆虫全般派”も存在し、まさに奥深い趣味の世界です。昆虫スペシャルアドバイザーである長田は、力強く堂々とした姿が魅力のカブトムシ派。一方、親しいマニア仲間は、鋭い顎と戦う姿に惹かれるクワガタ派。互いの魅力を語り合いながらも、好みの違いが会話をより深く、楽しくしてくれるのが昆虫マニアの醍醐味です。
